かなり前から多くの人がこのネタを書かれていますが、ロスリック、アノールロンド、イルシールを深く繋げる重要な要素なので、はじめに書いておきます。
①グウィネヴィア=ロザリア
②グウィネヴィア=ロスリック王妃
③ロザリア=ロスリック王妃
の順で考えていきます。
①グウィネヴィア=ロザリア
これはレオナールイベントをプレイした人は誰もが想像することだと思います。
ロザリアの遺した黒い瞳のオーブは、アノールロンドの王女の間で震えます。ここはダークソウル無印でグウィネヴィアの幻影の居た場所です。
そこでレオナールを倒し、取り戻したロザリアのソウルから錬成されるのは、グウィネヴィアの奇跡「太陽の光の恵み」です。
他にもこの説をサポートするテキストは存在します。それは大主教のスカートやレオナールのセリフにみられる"女神"というワードです。
「大主教のスカート」
深みの聖堂、その大主教のスカート
聖衣の下履きにあたるもの
深みの大主教は三人おり
一人は生まれ変わりの母、ロザリアに仕えた
彼はそれを、女神と呼んだという
深みの大主教はもともと白教の大主教であり、その彼が女神と呼ぶので、ロザリアはグウィンとその家族の関係者である可能性が高いです。
レオナールも同様に、ロザリアのことを女神と呼びますが、ひとつ気になる点があります。
...ほう、まさか貴公がやってくるとは、驚きだな
あの穢れきった何かに、欲情でもしていたものか
飽き足らず、魂すらも、穢そうとは
レオナールはロザリアの体には興味がなかったようです。ですので、女神グウィネヴィアの要素はロザリアの体ではなく魂にあったようです。
もう一つの根拠は、テキストによるものではありませんが、大きなポイントとなります。それは旧王家の末裔に許された、ヴェールの存在です。
「踊り子の頭冠」
冷たい谷の踊り子の頭冠
幻のような極光のヴェールは
旧王家の末裔に唯一許された
古い神々の遺産であるという
神喰らいのエルドリッチのボス部屋の天井には、透明なヴェールが吊るされていますが、ロザリアの寝室にはボロボロになったヴェールがあります。 これはロザリアと旧王家との関連を示すものだと解釈できます。
②グウィネヴィア=ロスリック王妃
まずはダークソウル3の女神の祝福のテキストをご覧ください。
「女神の祝福」
ロスリックの王妃が祝福したとされる聖水
HPを完全に回復し、全ての異常を癒す
豊穣と恵みの女神にすら例えられたが
末子オセロットを産んで後、姿を消したという
そしてダークソウル無印の女神の祝福のテキストがこちら。
「女神の祝福」
女神グウィネヴィアの祝福の聖水
HPを全回復し、異常を癒す
太陽の光の女神として知られるグウィネヴィアは
偉大なる太陽の光の王グウィンの娘であり
豊穣と恵みの象徴として、ひろく人々に愛されている
このアイテムはもともとグウィネヴィアの祝福した聖水でした。これだけではただのソックリさんで済んでしまうので、もう一つの根拠を挙げます。それは王妃の実子ゲルトルードとの関係です。ゲルトルードの伝えたとされる奇跡「光の恵み」のテキストを以下に挙げます。
「光の恵み」
王妃の聖女、ゲルトルードが
騎士たちに伝えたという奇跡
HPをゆっくりと、大きく回復する
後の「天使の娘」ゲルトルードは
王妃の実子であると言われている
これは名前と効果から分かるように、グウィネヴィアの奇跡「太陽の光の恵み」のスケールが小さい版です。ロスリック王妃がグウィネヴィア、またはそれに近しい存在であれば、その娘が似た奇跡を生み出していてもおかしくありません。
「太陽の王女の指輪」
最古の王グウィンの長女として知られる
太陽の光の王女グウィネヴィアの名で伝わる指輪
それは陽光に似てわずかに温かく
HPをゆっくりと回復する
多くの神と共に故郷を去った彼女は
やがて妻となり、母となった
そして貴い子たちをもうけたという
妻となり、母となり、子をもうけた。これも王妃とグウィネヴィアの共通点と言えるかもしれません。
そして最後に、「放つ回復」のテキストです。
「放つ回復」
その終末期に、ロスリックで見出された奇跡
光を投げつけ、着弾地点周囲のHPを回復する
太陽の光の王女
その癒しと恵みを忘れた人々は
それでもなお、彼女の後姿を思い描き
稚拙だが、真剣な物語を紡いだのだ
かつてロスリックではグウィネヴィアを信仰し、その恵みを受けていたそうです。そしてそれは失われた。
"それでもなお、彼女の後姿を思い描き"
の部分を、ロスリックを去った王妃の後姿と解釈することもできるかもしれません。
③ロザリア=ロスリック王妃
この説は二つの疑問がきっかけでした。
まず一つは、
彼らの持つ大盾「聖堂騎士の大盾」です。
「聖堂騎士の大盾」
深みの聖堂の騎士たちの分厚い鉄の大盾
祝福により、闇に対するカット率が高い
その表面に黄金で大胆に描かれた天仰ぐ大鳥は
ロスリックの先王の紋章として知られるものだ
彼らの持っている盾にはオスロエスの紋章が描かれています。実際、妖王の庭には聖堂騎士の色違いである「妖王の親衛騎士」が登場します。
深みの聖堂と妖王にどのような関係があるのか、それが疑問でした。
ここで、ロザリアとロスリック王妃の関連性を導入すれば、
『聖堂騎士たちは王妃であったロザリアを、監視 or 護衛している』
なんて解釈も可能かもしれません。
ロザリアの寝室までの道の、天井の梁にまで聖堂騎士がいますので、なかなか張り切っていますね(笑)
二つ目の謎は、蛆人の存在です。
蛆人はロザリアの生まれ変わりを行い過ぎた人の成れの果てです。その蛆人が、何故か「天使の光柱」の拾える牢屋の近くに居ます。
ロザリアの信徒である蛆人が、なぜロスリックにいるのか。
これは、王妃の娘であるゲルトルードとロザリアの関連性を示しているのかもしれません。
・想定される問題
ここで問題となるのが、「幻肢の指輪」のテキストです。
「幻肢の指輪」
舌を捧げる侵入者たち
ロザリアの指に与えられる指輪
遠い距離で、装備者の姿を隠す
生まれ変わりの母、ロザリアは
最初の子に舌を奪われたという
以来彼女は、それらを待っているのだと
ロザリアをロスリック王妃とみなした場合、舌を抜いたのは「ロスリック王妃の最初の子」ということになります。
声を奪うという行為はロスリック王子がローリアン兄王子に対して行っていますが、彼は最初の子という記述に外れてしまいます。それではローリアンまたはゲルトルードが舌を抜いたのか?
この問題点は一つのアイデアで解決できます。
それについては次の記事で書きたいと思います。
・追加のお話
まだしっかりと練っていませんが、「姿を消す能力」に注目してロザリアとグウィネヴィア、ロスリック王妃の関係を掘り下げられないかと考えています。 これもいつか記事にしたいです。