【隻狼】淤加美元ネタ探しの旅【観察】
源の宮にいる一族「淤加美」について面白い情報が得られたので纏めたいと思います。
まず、淤加美とは古くから葦名と繋がりのあるいにしえの人々です。
戦国時代を舞台とする葦名からみて「いにしえ」ということは、鎌倉、平安時代あたりの人物と推測されます。
淤加美として登場する人物の中で、名前のわかっているのは淤加美の長である「静」と弦一郎の剣の師である「巴」です。
史実においても、平安後期の女性に静御前、巴御前という人物が居るため、古くからある名前として問題ありません。
上の画像は、淤加美の女武者の持つ刀の柄です。スリットの入った構造をしていることがわかります。
これは、国宝である金地螺鈿毛抜形太刀というものです。柄の部分が類似していることがわかります。
この太刀は平安時代のものと言われています。
毛抜形太刀というのは、蝦夷地の刀を起源とするそうで、「葦名は東北がモデル」といった説もある為、なかなか興味深い発見です。
また、他にも彼女らは弓や薙刀を使いますが、これらも平安後期に存在していました。(槍の生まれは鎌倉時代末期あたりらしい)
次に淤加美が橋で踊っている舞についてです。
https://twitter.com/esxovusl/status/1141719696099569665?s=21
次に舞楽の"陵王"の動画です。
指を二本突き出した動きなど、似ているように感じます。
この"陵王"で用いていられている舞い面は
竜を頭に乗せた形状の仮面です。
そしてこれが隻狼で登場する"竜の舞い面"です。
頭部に竜のある形状などが類似しています。
竜の舞い面
竜頭が冠された舞い面
割れていた破片を、繋ぎ合わせたもの
〜中略〜
源の宮で、淤加美の女武者は、
竜がために舞いを捧げた
すると不思議と力がみなぎったという
こういった共通点からも、淤加美の踊っている舞は"陵王"とみなして問題なさそうです。
- 結論
人名や用いている武器、淤加美たちの文化を見て、平安時代後期に相当する時代の人物たちだと推察します。