1.はじめに
古戦の掛け軸とは、葦名城本城の「葦名流 佐瀬甚助」と戦闘する部屋にある掛け軸です。
この掛け軸を調べることで表示されるテキストが以下になります。
『古戦の掛け軸』
かつて葦名に、あやかしきたり
あやかしの雷は、源の神鳴り
神業無くば、弾き返せぬ即ち、地に足つけぬ、雷返しなり
弦一郎戦の前に、雷返しを知るための掛け軸でした。
2.アートワークスはいいぞ
さて、2019年8月2日に発売されたSEKIRO:SHADOWS DIE TWICE Official Artworksにおいて、この古戦の掛け軸が掲載されています。
文字の部分をピックアップしたものが以下になります。
肝心の内容ですが、この文章は草書体で書かれております。
例えば「姿」という漢字は、草書体で書くなら、
このようになります。ノリで解読することは難しそうです。
様々なサイトとフォロワー様方の力をお借りし、自分なりに納得できるまで解読してみました。
こ 葦 そ 雷
れ 名 の を
に の 姿 操
抗 始 女 る
す 祖 の あ
沼 武 や
の 者 か
主 姿 し
の な 葦
胆 り 名
を に
◯ 有
み り
◯は「これだ!!」という漢字が見つからなかったため、保留にしてあります。(「主」も少し不安)
ですが、これでざっくりと意味は伝わります。掛け軸の前に配置されているアイテムうな胆を考慮すると、この掛け軸には
「葦名の祖先はうな胆を食べて、あやかしと戦った」
と推測できます。
3.戦いはまだ終わらなかった
「なんだ、狼はうな胆の掛け軸を読んで雷返しを知ったのか ハハッ」
と笑っていたのも束の間、佐瀬甚助さんとの戦いの後、掛け軸をよく覗いてみたところ、
三行しか文章がないぞ?
(画像はコントラスト調整)
どうやらゲーム中の掛け軸とアートワークスの掛け軸では文章が異なるようです。
隻狼の寄鷹筒の仕様もあり、見やすい角度でこの掛け軸の文章を撮影することが難しく、私はこの文章の意味を読み解けていません。(真ん中の行は 「こ◯◯まゝにあ◯◯◯」?)
根拠のない推測ですが、この掛け軸には、正しく雷返しの伝説が記されているのではないかと考えています。
4.おわりに
アートワークスの掛け軸の文章を見るに、もともとはうな胆の説明のためのものだったのかもしれません。しかし、弦一郎戦で初めて登場する雷の対処法として、雷返しを説明する内容に変更したのかもしれません。
ゲーム内の掛け軸も、ちまちま調べ、いずれすべての文字を解読したいと思っています。
ありがとうございました。
※参考にしたサイト
https://kanji.jitenon.jp/ (漢字辞典オンライン) 同一部首の漢字を調べるのに便利
https://mojizo.nabunken.go.jp/ (木簡・くずし字解読システム mojizo) 一文字分画像から似た形状の画像を探してくれる
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/5tai/ (五體字類) 多くの漢字のさまざまな書体での書き方が記されている
アートワークスはいいぞ
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE Official Artworks