考察覗き魔

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ダークソウルシリーズに関する考察

 シン・仮面ライダー感想

シン・仮面ライダーを劇場で観たので感想を書きます。
ネタバレ注意です。

 

 

まずは自己紹介。
仮面ライダーは大好きで、幼少期に触れた原体験の一つです。
世代的に平成1期の作品が好きでした。

初代など昭和のライダーは本などで知識はありますが映像では観ていないです。

 

 

 

 

 

 

------ ネタバレ注意 -------

 

 

 

 

 

 

今回初見でシン・仮面ライダーを見た率直な感想としては「比較的微妙」でした。

比較的というのは、シン・ゴジラ、シン・ウルトラマン、(シン・エヴァンゲリオン)と比べて、です。

まず不満に思った点は、「アクションが見にくい」という点です。
ゴジラでもなく、ウルトラマン対怪獣でもなく、せっかくの等身大の人間サイズの取っ組み合いアクションのはずが、暗く激しくブレる上に近すぎる画のせいで何が起きているか分からない戦闘がほとんどのシーンで見られました。
正しい例えではないのですが、プロレスをプロレスラーの右腕につけたカメラで見させられている感じでした。揺れや激しさ、臨場感は伝わるけれど絵にならない?(カットが多くて頭で追えていないだけかも)

アクション映画は詳しくないので何か高尚な意図があるのかもしれませんが、怪人とライダーのプロレス的な取っ組み合いはライダーものの見どころだと認識していたので少し残念でした。

その点、最後の戦闘シーンは少し好きです。2号との協力、泥臭い殴り合い、取っ組みながらの意見のぶつけ合いなど良かったと思います。(ただこの戦闘で終わりなのは拍子抜け、もう一山欲しかった....)

 

次に残念だったのは物語、と言うよりはラスボスの目的で冷めました。

簡単に言えば、ラスボスは人類補完計画みたいなものをしようとしており、しかもその動機もゲンドウに似たような感じ。家族の死・理由なく傷つける他者への恐怖みたいなものがきっかけでした。

シン・ゴジラやシン・ウルトラマン、そしてその間のシン・エヴァンゲリオンでの美しい締めくくりを観て、この先は完全にエヴァンゲリオンから卒業した物語が見られると期待していたので、似たような思想の敵が出た時は普通に噛ませキャラかと思いました(作品内のラスボスだった)。

作品の主役が

ゴジラウルトラマン仮面ライダー” 、つまり
「人知を超えた存在」→「人間を理解しようとする超人」→「力を持った人間」

とスケールが人間に段々近づいていたので、仮面ライダーではどのような物語になるかと期待していたのですが、人間同士のお話を作ろうとするとエヴァンゲリオンのようになってしまうのは仕方ないのでしょうか。

「超常の存在に、人間の力で最後は勝つ」というテーマはシン・エヴァゴジラウルトラマンでも共通していましたが、仮面ライダーでは諸悪の根源は所詮人間の作ったAIなので、これまでと同じような話ではダメだったのかもしれませんね。

 

ただ、とても良かったのは登場人物たちです。
個人的にヘイトの溜まるキャラクターはおらず、魅力的な登場人物が多かったと感じました。
特に2号ライダーの一文字隼人は好きです。 むしろ一文字隼人が登場してからの盛り上がりが良かったので、エンジンかけ始めるのが遅いと言うか、2号ライダーが参加が終盤だったので、感情のピークを迎える前に終わってしまった印象でした。

 

以上、鑑賞直後の書き殴り。