【エルデンリング】みんな火の玉から生まれた 〜 狭間の地進化論 〜 【考察】
今回考えるのは、狭間の地における生き物たちについてです。
ゲーム外の情報(いわゆるモチーフの探索)を沢山使用しています。
「こんな解釈も面白いかも?」くらいの感覚で楽しんでください。
前回の記事では、エルデンリングには繁殖や遺伝子についての設定もあるのではないか?というお話をしました。
今回の記事も、エルデンリングの生き物と進化に関するものについて書きたいと思います。
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生物の進化と坩堝
早速ですが、坩堝(るつぼ)の騎士は覚えていますでしょうか。
狭間の地の各地にいる強力な騎士の敵です。ゴッドフレイの配下だそうで、この騎士の配置位置からもゴッドフレイの遠征について考察ができそうですが、今回着目したいのは騎士たちの名前についてです。
ネームドの坩堝の騎士は作中に2体おり、アウレーザの英雄墓にいる「坩堝の騎士、オルドビス)」と深き底の根にいる「坩堝の騎士、シルリア」と呼ばれています。
この「オルドビス(Ordovis)」と「シルリア(Siluria)」という名前は、地球の地質時代である「オルドビス紀 (Ordovisian period)」と「シルル紀 (Silurian period)」ではないかと言われています。
シルル紀(シルルき、Silurian period)とは、地球の地質時代の一つで、古生代に属し、約4億4370万年前から約4億1600万年前をさす。シルリア紀(志留利亜紀)ともいう。オルドビス紀より後の時代であり、デボン紀の前にあたる。この時期、生物の本格的な陸上への進出が始まり、陸棲節足動物や最古の陸上植物が出現する。(Wikipediaより引用)
シルル紀はオルドビス紀より昔の時代で、最古の陸上植物が出現したようです。(へぇ〜)
オルドビス紀は、生物の多様化がカンブリア紀並に進んだ時代である。オウムガイに代表される軟体動物や三葉虫のような節足動物、筆石のような半索動物が栄えた。また、オルドビス紀後期には顎を持つ魚類が登場した。
オルドビス紀には、多様な生き物が現れた時代だそうです。
このオルドビス紀には、さらに細かく時代の区分があるらしく、
ヒルナント期、ケイティ期、サンドビ期、ダリウィル期、ダーピン期、フロー期、トレマドッグ期
の7つあるそうです。実はこれらの名前も「猟犬騎士、ダリウィル」と「猟犬騎士、フロー」と言う形でエルデンリングに登場しています。
このように、エルデンリングでは生物の進化の研究に密接な地質学をモチーフとしたと思われる固有名詞が多数使用されています。
そこで、エルデンリングにおける生物たちの進化はどのようであったか、考えてみます。
まず参考になるのが、坩堝の騎士の使用する祈祷「坩堝の諸相・尾(喉袋、角)」です。
坩堝の騎士は原初の生命の力である坩堝の諸相として、巨大な尾や角、喉袋を発現することができます。また、プレイヤーは使用できませんが、羽根を生やして空を飛ぶ坩堝の騎士もいます。祈祷のテキストより、「かつて、生命は混じり合っていた」ようで、坩堝(金属を溶かすためのつぼ)の意味も考えると、原初の時代では多くの生命の諸相が溶けて混ざっていたと推測できます。
そして現代(ゲームプレイ時)では、人間に犬、亀や鷹など多様な種が存在しています。これらの命はもともと坩堝として混ざり合っていたものでしたが、時と共にさまざまな種類に分かれていきました。「分化」こそが狭間の地における「進化」なのでしょう。
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動物の種別と血の色
エルデンリングでは多様な生き物が登場しますが、血の色によって大きく2種類に分けることができます。
それは
血が赤い か 血が赤くない
です。
詳しくは前回の記事に書いていますが、簡単に言えば
赤い血には黄金の祝福が宿っており、不死性や繁殖能力などが赤い血に備わっていることがテキストから推測できます。
血が赤い動物
獣、鳥、人間、亀、竜、その他大半の動物
血が赤くない動物
タコ、ホヤ、エビ、カニ、しろがね人(別枠)、虫 ... など
血が赤い動物には脊椎動物が多く、血が赤くない動物はほとんどが無脊椎動物です。
脊椎動物とは、魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などの背骨を持つ生き物のことで、無脊椎動物とは逆に、背骨を持たない生き物のことです。
ググって適当に書いたものなので学術的正しさは勘弁
脊椎動物はカンブリア紀の頃に発生して、オルドビス紀・シルル紀でさらに進化し多様な種類が生まれたようです。
エルデンリングの世界における動物の進化は、我々の世界とは当然異なるでしょうが、黄金を宿す赤い血を持つ脊椎動物が、オルドビス・シルリア(シルル)という坩堝の騎士の名で繋がるのはなかなか面白いと感じたので紹介します。
エルデンリングにおける「進化」が、混ざったものが分かれていく「分化」だとしたら、全ての脊椎動物はオルドビス・シルル紀には混ざり合った同一の(るつぼで溶け合った)個体だったのかもしれません。坩堝の騎士の名がオルドビスとシルリアであるのはこういった背景があるのかもしれません。
ちなみに、進化の系統樹を見るとわかるように「ホヤ」は脊椎動物と近い祖先を持つようです(ホヤの赤ちゃんはオタマジャクシのような形をしている)。
エルデンリングで突然登場した白い血の巨大陸ホヤは、赤い血と脊椎動物の繋がりを強調する微妙なヒントだったのかもしれません。
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動物の種別と指の数
人間を含め、四肢を持つ脊椎動物の多くは指という構造を持っています。
エルデンリングでは「二本指」や「三本指」など、指にまつわる設定がいくつか盛り込まれています。
エルデンリングにおいて指の本数は重要な要素となっているようで、「獣は5本、鳥は4本」であることを強調するテキストがいくつか存在します。
実際、哺乳類の多くは5本指、鳥類の多くは4本指を持つことが多いそうです(もちろん例外はあります)。
獣は5本指であり、5本指は知性の象徴のようですが、ゴッドフレイの理性を保つための宰相セローシュやラニに与えられた獣人ブライヴ、運命の死を守っていた黒き剣マリケスなどの「獣人」たちは、二本指や黄金樹、神などと深い関連を持つ知性的な生き物のようです。そもそも、エルデンリングにおける神に近い存在であるラスボスの名も「エルデの"獣"」なので、5本指の獣は黄金樹や二本指と関連のある動物であると考えられます。
余談ですが、過去の作品で登場した”バジリスク”は3本指のモンスターとして登場していましたが、エルデンリングでは見にくいですが5本指になっています。
左上:エルデンリング 右上:ダークソウル
左下:ダークソウル2 右下:ダークソウル3
ダークソウルのバジリスクはどの作品でも3本指である
細かい違いですが、指の数に意味のある作品だからこその変更だとしたら、面白いですね。エルデンリングにおいてバジリスクは5本指の普通(?)の生き物なんでしょう。
エルデンリングでは5本指であれば獣、4本指であれば鳥、のように指の本数と動物の分類が関連づけられています。
(再び余談ですが、山羊は偶蹄類というカテゴリーの動物で、指に当たる蹄が2つしかありません。また、馬は奇蹄類で蹄が1つです。確認したところトレントも蹄が1つでした。)
指の数は、その動物が生き残るために最適なものを選択し続けた結果で、進化の証と言えるでしょう。
進化の結果、指に関して大きな特徴を持つ生き物といえば「ヘビ」でしょう。
蛇は指どころか手足を持たず、這いずることで移動をします。ヘビの祖先はトカゲのようなものだったらしく、あえて四肢を捨てるという選択をしたものがヘビとして現在反映しているようです。
さて、エルデンリングで「ヘビ」といえば、冒涜の君主、ライカードでしょう。
ライカードは神喰らいの大蛇に自らの身を喰われ、異形となってしまいましたが、黄金樹への反逆を目的として絶賛活動中だったようです。彼はプロローグで語られる陰謀の夜にもラニと協力して一枚噛んでいました。
ライカードは反逆者となり、蛇は黄金樹の反逆者の象徴とされ嫌われものだったようです*2。
蛇は四肢を持たず、当然指を持っていない動物です。言うなれば蛇は「0本指」の動物であり、黄金樹の祝福を受ける5本指の獣とは離れた存在と考えられます。
ライカード撃破時には以下のようなセリフを発します。
...何者も、我を律せられぬ
蛇は、不滅よ
マリカの子であるライカードはデミゴッドであり、大ルーンの祝福を得ています。黄金樹の加護を多大に受けたことで、黄金樹への反逆は困難であったため、その身を「0本指」の蛇に供すことで黄金律に縛られない体を得たのではないでしょうか。
(ラニも二本指と歯向かうために魂を人形に移し、死のルーンで祝福を受けた肉体から解放されています。)
指の本数には意味があり、特に5本指の「獣」は黄金樹(二本指、黄金律)と深い繋がりがあることが分かりました。
余談ですが、獣は5本指で黄金律の生き物だと分かりますが、4本指の「鳥」もそうなのでしょうか。野生動物の鳥は獣血などをドロップしないので、黄金の祝福を受けた血の動物なのかは確定できませんが、普通に流れる血は赤いので黄金樹の祝福は受けているのではないかな、と考えています。
一方、嵐鷹の古王*3という存在もおり、古い時代では4本指の鷹が王となりコミュニティを形成していたようです。どのくらい古い時代だったかは分かりませんが、黄金樹の獣たちの時代以前に、4本指の鳥たちの時代があったとしたら面白いですね。
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指の数余談
エルデンリング独自のスーパーファンタジー生き物である「生きた壺」くんの指も見てみます。
彼ら指は、手に4本・足に3本付いています。我々の世界にも手と足の指の本数が一致しない生き物は沢山いるので、特に違和感はありません。生き壺の指(腕)4本指 生き壺の指(足)3本指 生きた壺たちの遺体は小黄金樹の周りに多く点在していますが、小黄金樹などに現れる「黄金樹の化身」の指も実は、手に4本・足に3本の構成をしています。
黄金樹の化身の手指は4本、足指は3本 小黄金樹に関係する2種の生命体の指が同じ構成をしているのは偶然か、はたまた”小黄金樹生存”という一つの意志によって作られた生命なのでしょうか。
- 古竜は先祖?
エルデンリングでは「古竜」と呼ばれる種が存在します。
ゲーム中では、ファルム・アズラに登場する古竜に「古竜ランサクス」、「古竜グランサクス」や「死竜フォルサクス」が登場します。
エルデンリングでは「竜傷脂」のエンチャントや竜特攻武器(竜と古竜で倍率が異なる)を使用することで数字からも古竜の判別が可能です。
さて、これまで我々の世界の動物の進化からエルデンリングの生物について考えてきましたが、当然のように古竜は我々の世界にいません。
そこで、古竜という生物を我々の世界の動物の進化において、どのあたりに居るのかを推測してみます。
- 血の色
まず、脊椎動物とそうでないものを分ける「血の色」を確認してみると、古竜の血は”赤色”です。
ラフなチェックですが、古竜は脊椎動物に近い生物と言えます。 - 腕の数
ほとんどの脊椎動物は四肢と呼ばれる2対の腕を持っています。
鳥類は翼が前腕にあたります。
古竜には翼が生えているので翼を込みで腕の数を数えてみると、合計4対(8本)の腕があることがわかります。この時点で脊椎動物だとしたらファンタジー生命ですが、無理にこじつけ解釈をしていきます。
魚類は脊椎動物の中でも、かなり原始的な時期に発生しています。
魚類には腕や指と呼ばれる構造は無く、ヒレがあるのみです。
仮にエルデンリングの中で、古竜が極めて原始的な脊椎動物であるならば、古竜の翼もヒレのように、腕とは異なる膜を持った構造体だと解釈できます。
魚のヒレ
複数の骨や軟骨で支えられている
古竜の2対の翼
鳥の翼では見られない形状の骨格 - 指の数
肝心の指の数ですが、実は古竜の指の数は6本あります。
古竜の手の6本指
ちなみに脚は4本指
以上のように幾つかの面から、古竜について推測してみましたが、私の解釈では「古竜は脊椎動物の中でもかなり古い原始的な生物である」という結論になりました。(そりゃ”古”竜なんだからそうでしょうよ)
この結論の援護として、エルデンリングにおける”色”による解釈も述べておきます。
黄金樹の時代を象徴する色は「黄・金」です。金色であれば黄金樹的にOKみたいです。
それに対し原初の黄金、坩堝の時期には黄金は生命に近く、「赤みを帯びた黄金」であったそうです。
では、原初の黄金に混ざっていた「赤」とは何なのでしょうか。
古竜の用いる雷は、通常と異なり「赤色」でした。
赤 → 赤みを帯びた黄金 → 黄金
という色の繋がりからも、古竜はかなり古く原初の黄金樹よりも古い時代の生き物だったと解釈することもできます。
実際、坩堝の騎士に現れる諸相の「尾」「(火を吹く)喉袋」「角」「翼」など、古竜に共通する部位が現れており、狭間の地で進化(分化)してきた生物は坩堝の騎士のさらに昔の生き物、古竜を先祖としていたのかもしれません。(古竜の性質が分かれて進化してきたから、腕の数も指の数も減っている?)
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おわりに
以上のことをまとめると、
- エルデンリングの生き物は坩堝から分かれて進化して行った
- 脊椎動物の血の色は赤色だー
- 指の数は進化の証
- 古竜は古い竜だぞ、ご先祖さまかも
の4本立てとなりました。
エルデンリングではエビやホヤやタコ、鳥やヤギやネズミなど多様な生物が登場しますが、生物多様性と進化というのは意外にもエルデンリングのテーマの一つなのだと思います。こんな観点でエルデンリングを楽しんでみるのもいかがでしょうか。
Let's 指 かぞえ!
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DLCに向けて
DLCに向けて、こんな動物が出たらいいな〜 という妄想コーナーです。
エルデンリングでは哺乳類に鳥類、爬虫類などの多様な脊椎動物が登場しますが、おそらく”魚類”は登場していません。タコやホヤが上陸しているので出られない理由はないはずです。しかし、魚の痕跡はいくつか狭間の地に残っています。
黄金のゴッドウィンの遺体と思われるこの巨体の下半身は、魚を思わせるような鱗とヒレがついています。手にも水掻きのようなものがついており、水生の生物を思わせる構造をしています。
泥人は銛*4を武装しています。銛とは本来、魚や鯨などを狩るための道具です。
かつては魚がいたのではないか、と妄想できる武器です。
さて、先日発表されたエルデンリングDLCでは、デミゴッドのミケラが登場するのではないかと話題です。昔の記事に書いた通り、ミケラとゴッドウィンは交流があり、このDLCでゴッドウィン周りも回収されないかとワクワクしています。
もしも、DLCでお魚の敵が出れば魚類制覇です! 指や腕がどう描かれるのかも気になります。
とにかくDLCは何が出ても楽しみ!
- おまけ
上で述べた幾つかの点に付いて、反例がいくつかあるので事前に述べておきます。
- 血の色の反例
私は「エルデンリングの脊椎動物の血の色は赤色だ!」という論を述べており、実際確認した限りでは正しいです。しかし、野生動物の「カメ」の存在が困ったことになっています。
「カメ」はそもそも、脊椎動物の爬虫類であり、エルデンリングのカメも赤い血を流しています。しかし、しかし! カメは「白そぎ肉」をドロップします。
「白そぎ肉」のテキストにはハッキリと「血の無い生物の肉」と書かれており、カメの存在が大きな矛盾となっています。(これってバグですか〜 ← 気にする奴おらん)
ちなみにローデイルやミケラの聖樹にいる「神託の使者たち」は赤い血を持っておらず、白そぎ肉を落とします。 - 指の数の反例
上で述べた通り、ヤギや馬は哺乳類の獣ですが指の数は5本ではありません。これは我々の世界の生物と合わせたのだろうと都合よく解釈しています。
また、鳥の指の数に関してですが、「死の鳥」や「死儀礼の鳥」の指の本数は4本ではなく5本指です。
これに関しては、中盾「双鳥のカイトシールド」のテキスト*5で理解できます。死の鳥たちは、外なる神の使いを起源にしたい生物であり、通常の野生動物の鳥とは別種であると考えることができます。そのため、”鳥”と呼ばれていますが4本指でなくても問題は無いと言えます。
実は、6本指の生物は古竜だけではなく、「暗黒の落とし子、アステール」の指の数も6本になっています。アステールもおそらく、外から来た生物なので通常の生き物の性質は当てはまらないでしょうが、特殊な生物であることは確かです。 - 古竜に関する反例
古竜は6本指であるという話をしましたが、竜王プラキドサクスの指は5本指です。しかしプラキドサクスには竜特攻の松脂や武器が有効ではないため、竜とは言えない生物なのかもしれません。
ただ、プラキドサクス武器は竜に有効で、赤い雷も使うので古竜と関わりはあるはずですが・・・ - 虫に関して
エルデンリングでは虫も沢山登場します。虫は脊椎動物ではないので、今回の話と関係は薄いですが、エルデンリング考察の上で重要そうなので殴り書きします。
まず、エビやカニなども「節足動物」というくくりで言えば虫の仲間です。
サソリなんかも虫ですね。
マレニアはマリカとラダゴンの子ですが、同じく双子のミケラも、繭という虫が作るような構造体の中に篭っており、虫との関連を想起させます。
ゴッドウィンとマリカの子や、ラダゴンとレナラの子には虫の諸相は見えていないので、ラダゴン×マリカの自家受粉的な生殖に原因があったのでしょうか。
黄金律ラダゴンの双子の子が虫の諸相を持ってしまったためか、ミケラたちは見捨てられた者たちを救おうとしたそうです。
実際ミケラの聖樹には、蟻やミランダフラワーなどの赤い血でない生物や、しろがね人疑惑のローレッタなどがいます。 - おまけパート2(これは読まんでいいぞ〜)
これ以降は私の趣味の話になりますが、
エルデンリングの坩堝の考え方、
”昔は熱くドロドロに混ざっていた坩堝が冷えて多様なものに分かれていく”
という解釈は、現代物理の宇宙論でも同じような考え方があります。
現在、我々の宇宙には多様な星・物質・生き物が存在していますが、これらは全てビッグバンの一点から生まれたはずです。全てのモノは一つの火の玉が冷えていく過程で別れていったという解釈は、物理学の基本的な考え方です。
特に重要だと考えられているのが、宇宙に存在する「力」の種類が複数に分かれていることです。
重力や磁力、電力など宇宙には沢山の「力」が存在しますが、大きく大別すると「4つの力」に分けられます。
「重力」「強い力」「弱い力」「電磁気力」の4つです。
このうち、「重力」「電磁気力」は皆さんの想像通りの重力に電気や磁石の力です。
「強い力」「弱い力」は複雑なので簡単に説明すると、「強い力」は原子核を作り上げるための力、「弱い力」は原子核を崩壊させるための力です。
「電磁気力」がプラスとマイナスがくっ付こうとする力なら、「強い力」は赤・緑・青の3色がくっ付こうとする力だと考えられています(色は光の三原色のイメージで人間が名付けただけ)。
(端折りすぎているので語弊まみれですが、そもそもゲームのブログだから まあいいか)
これら4つの力も、ビッグバンの1点では1種類の力だったと考えられています。
一つの火から沢山の生命や概念が生まれていくという概念は、ダークソウルの頃から共通しているのかもしれません。
脱線したレールを突き進みます。
「力」のお話が出ましたが、エルデンリングでは「重力魔法」という魔術で重力を操る技術が存在します。
ラダーンの獲物である星砕きの大剣にも、重力の紋章が刻まれています。
重力の紋章らしいが、地球の磁力線とよく似ている
しかしこの紋章、我々の世界の重力ではあり得ません。
この形は、I字磁石の磁力線や地球の磁力線と酷似しています。
磁石にはN極とS極という二つの極を持っており、その組み合わせで「引力」や「斥力」が発生します。エルデンリングの戦技には「白王の引力波」や「黒王の斥力波」がありますが、本来の重力には「引力」しか存在せず、両方存在するのは「電磁気力」の性質です。
そのため、エルデンリングの重力には電磁気力の性質もあることがわかります。実際「重力雷」という重力なのか電力なのかよくわからない技もあります。
また、特大剣「遺跡の大剣」は「崩壊」の力を宿した重力波を放つ「崩壊波」という戦技を持ちます。*7
4つの力の一つである「弱い力」は原子核の「崩壊」に関する力であり、重力には存在しない力です。
『崩壊の意味が違うだろ!』と言われればその通りですが、弱い力のような性質までも重力が持っているのかもしれません。
『では残りの「強い力」も重力と一緒になっているのか!』となりますが、正直はっきりとした強い力らしい性質はエルデンリングの重力には見られませんでした。
そもそも「強い力」も引力の性質なので重力と区別がしにくいです。
無理やり見つけた根拠にはなりますが、重力を操るアステールの力の武器であるフレイル「落とし子の星々」を使って「強い力」をこじつけます。
この武器には”色とりどり”の屑星が連なっていると記されています。
この星々を見てみると、あらなんと!”赤・緑・青”の星ではないですか!
赤・青・緑 色の星々で形成されている・・・?
強い力もこの3色にまつわる力でした! OK!
(かなり無理があるのは分かっております〜〜)
以上のように、ビッグバン宇宙で別れたはずの4つの力が、エルデンリングではまだ重力の中に含まれている世界なのかもしれません。